Doing Business in the Czech Republic

チェコでは第一次世界大戦後、チェコスロバキアの歴史は政治体制が大きく動くなど激動の時代が続きました。1989年にビロード革命がおこり、民主制へと舵を切ることとなります。1993年、チェコとスロバキアがそれぞれ2つに分かれ、現在の形であるチェコ共和国が誕生しました。2016年にチェチアという名称に呼称を変更しましたが、国際的にはあまり浸透しておらず、正式な国名としては、現在もチェコ共和国(The Czech Republic)を使用しています。

チェコは、中央ヨーロッパに位置し、まわりをドイツ、ポーランド、スロバキア、オーストリアに囲まれる内陸国で、国土は78.867㎢と、日本の5分の1程度の小さな国です。

チェコにおける製造業

チェコにおける最大の産業は自動車製造業で、そのほとんどは、国外へと輸出されていきます。それに加え、ガラス製品や繊維、医薬品、武器、電子機器、化学薬品、飲食料品、鉄鋼業や工業用機器などを生産しています。2017年には、工業生産の成長率が7.5%を記録し、GDPのうち24.3%が製造業、工業分野としては33.2%を占める工業国となっています。

その他の産業

製造業以外にも、金融や保険、観光業やビジネスサービスなどGDPの60.8%を占めるサービスセクターも経済の重要な推進力となっています。一方、小麦、ジャガイモ、ホップ、果物、養豚などの農業に従事する人は労働市場全体のおよそ約2.3%程度にとどまります。

サプライチェーンの社会基盤

チェコは、ヨーロッパ貿易の拠点としては理想的な中心地に位置しており、コンパクトな国土面積から、必要な資格を有していれば、国内全土に製品を輸送するのは非常に容易です。ただ、国境を越えて製品を輸出しようとする場合は必要な手続きや書類が多く、一般に2週間程度かかるといわれています。また、7種類の必要書類のいずれかが欠けていたり、内容に誤りが見つかった場合には、さらに長くなります。

製品輸送

チェコには、整備された空港が41ヵ所あり、そのほとんどが大型の貨物機も受け入れています。また、鉄道輸送網も発達しており、貨物列車でも効率的なものの移動が可能です。さらに、55,000kmもの舗装された道路により、国内のトラック輸送も可能です。ただ、内陸国なので、海港はなく、エルベ川やヴルタヴァ川、オーデル川などの川に港を作っているため、最大の港はプラハにある川港となっています。

労働市場

チェコの労働人口は2017年時点で554万人で、そのうち38%が製造業に従事しています。失業率は2.9%と非常に低く、2018年のIMFの発表では2.5%まで低下しています。労働人口の高齢化と熟練労働者の不足が、人手不足に拍車をかけています。チェコの教育機関は労働市場の需要への対応に苦労していますが、優れた教育システムを持っているチェコでは、高学歴かつ高度な技術を持つ人材が豊富だといわれています。政府は、人手不足の問題に対して移民政策として、スロバキアやウクライナなど、近隣諸国から資格をもつ移民労働者を積極的に受け入れる方法を検討しています。

経済状況

輸出産業は好調で、ドイツ、ポーランド、スロバキア、フランス、イギリス、オーストラリアやイタリアを中心に総額1,448億ドルを輸出しています。主要な輸出製品は、自動車のほかに、機械、燃料、化学薬品やその他原材料資源などがあります。

一方の輸入では、ドイツ、ポーランド、中国、スロバキア、オランダ、イタリアなどを中心に、輸出と同様、輸送機器、原材料資源、燃料、化学薬品などを2017年時点で、およそ1,347億ドル輸入しています。チェコのGDPはおよそ3,795億ドルとなっており、2017年時点で4.7%の経済成長を記録しています。チェコは、1999年にNATOに、また2004年にはEUに加盟した欧州連合を構成する一国ですが、イギリスと同様に通貨としてユーロを採用しなかったチェコ国内では、自国通貨のチェココルナが流通しており、中央銀行は独自の金融政策をとることが出来ます。中央銀行のチェコ国立銀行は、経済成長と人手不足にある労働市場を原因とする高いインフレ率を抑えるために2017年に2度政策金利の引き上げを行っています。

政治情勢

チェコは議会制共和国で、首都のプラハを中心に、13の地域から構成されています。1993年1月1日にチェコスロバキアとスロバキアに分かれて、国家が樹立することとなりましたが、一般に、民主的なチェコスロバキア政府の誕生した10月28日を独立記念日として祝うこととなっています。憲法の改正を繰り返しながら、1992年に現在の形で批准されました。国家元首は議会によって選出される大統領で、大統領が首相を任命します。大統領は首相の助言を受け、17名の大臣を任命し内閣を組織します。選挙は5年ごとに行われ、大統領の任期は5年となっており、最長で2期10年務めることができ、次の選挙は2023年の1月に予定されています。

税制

税収はGDPの46.1%に相当し、全世界で37番目の金額となっています。税収のうち5.2%は、利益にかかる法人税で、労働に対する所得税と拠出金、その他の税金がが38.4%を占めています。チェコにも付加価値税(VAT)が採用されており、企業は年間で8回支払いを行う必要があります。すべての税務書類を記入するのに230時間かかるなど企業に対する負担は非常に重いです。チェコで事業を開くのは比較的容易ですが、建設許可のプロセスと電力に関する手続きが非常に厄介で、契約の執行にコストがかかることが多いのが特徴です。

チェコでのビジネス

チェコでの事業は課題も多くあるものの、リターンも大きいです。現在、チェコ政府はビジネス環境の改善と経済問題の解決に懸命に取り組んでいます。輸出入の貿易中心のビジネスを行うチェコでは、QADのI19(ローカル対応モジュール)が活躍します。QADサプライチェーンERPソリューションは、事業パートナーの活動の可視性を向上させたり、国境をまたぐ製品の円滑な移動をサポートします。チェコの製造業について、御社はどのように見ていますか?QADBlogでは各国のビジネスについて分析のレポートを随時更新していますので、ぜひリンクからアクセスしてみてください。

 

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